★着衣泳講習会★

やまたか

2010年07月17日 01:39

昨日は、某小学校にて着衣泳講習会を実施してきました。

着衣泳とは、服を着たまま泳ぐのではなく、「浮く」ことで命を守る、「助かる」方法です。
レスキュー隊到着まで自分自身で浮いていることが出来れば、助かる可能性が高くなります。

未だ、「靴を脱いで・ズボンを脱いで・泳げ・溺れたら手をあげて助けを求めろ」と、言う人がいますが・・・確実に沈む・・(なぜなら水が10としたら人間は9・98の比率だから~。手をあげたら手首しか出ない比率だし、寝たら口元しか水面に出ない比率だから。)
それは、昭和30年、40年の時代の話です。携帯電話もなければ、近くに消防署もない靴底には
塩化ビニールが使われていた時代です。その時代には正しかったかもしれません。泳いで自分の
命は自分でなんとかしないと誰も助けにきてくれなかった訳です。




ところが、技術革新により、靴は浮き服の機密も上がり小学生でも携帯電話を持つような時代になりました。
こうなると、「浮いて、助けを待つ」事が一番合理的な方法です。 

数年前までは、レスキュー隊が水難救助指令により出動した際には、捜索救助が多かったのですが、我々の
地道な活動、また、社会の認知度も高まってきたため、昨今では、ランドセル等につかまり背浮きで助けを
待っている事案も増えてきています。

しかしながら、現在でも年間300人の子供たちが水難で命を落としています。

人の死はすべて悲しいことですが、特にレジャーやキャンプでの水難は特に悲しい事案です。
なぜなら、事故直前までその子も、家族も、なにもなければ心に残る楽しい思い出として最高の一日になったでしょうし、
出かけてよかったと、思い出をそっとしまいながら、寝床に入ったことでしょう。
それが一転、事故が起こったために、出かけなければよかったと、後悔し続け、残された家族も大変苦しい思いをすることでしょう。

ブロガーさんのお子さん達とも多数お知り合いになって、沢山の笑顔も心に残っています。このような事故は絶対、経験
してもらいたくありません。

私たちは、その様な熱い気持ちを持った有志達で各学校や自治体、サークル等から要請があれば、講習会を開いております。

もし、興味のある方がいたら、なんでも質問くださいな。


ちょこっと話が熱くなっちゃったんですが・・・・戻しまっせ~。






そんで、講習会の方は・・・・・



1年生から6年生(約300人)を対象に低・中・高学年に分け、各1時間の講習会です。
この小学校は、水難に対しての意識がとても高く、この時期になると毎年講習の依頼がきます。

毎年確実に技術が上がっており、2年生以上はほぼ全員が背浮き(ラッコスタイル)が出来ます。
浮き具(ペットボトル・クーラーボックス・ランドセル・ボール・ビニール袋)等につかまっていれば、
ちびっこたちは5分以上浮いてましたね。5分以上浮いていられれば、何分まででもオッケーって言われてるし。

中には浮き具なしで、ズーっと浮いてられる子も・・・・



この小学校の生徒たちはきっと・・・・・・大丈夫でしょうね。





水難事故ゼロを目指すぞ!






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